「あのっ…」

満員電車の中
ボーっとしていると
後ろから小さな声が
聞こえてきた

「…何」

振り返るとそこには
あたしと同じ制服を着た
一人の女の子がいた。

あまりにそっけなく
返事をしてしまったので
その子は戸惑っていた

「ち…違ってたらごめんね…新入生??」

機嫌を確かめるように
その子は聞く。
あたしはまたそっけなく答えた