「違うでしょ!!理由はなんなの?」
あぁ~そっか!!
遅刻の理由を言わなくちゃいけなかったのか。
とはいってもここに書いてあるんだけどな。
手にしていたカードにチラリと目を落とす。
ま、いっか。
取り敢えず、遅刻の理由がいるんだな。
とはいえ、どうすればいいかな。
あまりにくだらない理由だったら…放課後先生の手伝いしろ、とか言われちゃう?
本日は俺は不良への第一歩を踏み出したばかり。
初日から不良が先生のお手伝いとかカッコ悪いじゃん。
どーすれば逃げられるかな?
ここで「道に迷ったおばあさんを助けました」とか、「急病の人を介抱してました」って言ったら美談なんだろうけど。
いかんせん、そんなことは起きていないわけで。
ん~、あまりに変な言い訳してもカードを見られたらバレちゃうわけだし…
よし、決めた!!
低姿勢だ。低姿勢を貫き通すのだ。
となれば、まずは形から。
「えっと…寝坊?…です」
俺は腰を低くしておずおずと遅刻カードを渡しながら下から担任を見上げた。
これでいいかな?
許してもらえる?


