あ、なんか先生怒ってらっしゃる。
にっこり笑いながらも笑顔がひきつっておられます。
えーと…言うこと、言うこと…あ、そっか、朝だからね。
ちょっと待ってね、まだ息が整っていないんだ。
一度深呼吸をして息を落ち着かせてから、
「あ-…はは…おはよ?」
小首を傾げて取り敢えず挨拶をすると、女子たちがざわめいた。
えっ?なに?なんかあるの?
意味がわからず、キョロキョロとあたりを見回すと「キャアア、かわいい~」とさらに声が高くなった。
なにがかわいいのか意味がわからず、キョトンとする俺。
「…仮名くん」
「えっ、はい?なんでしょうか?」
地を這うような声が聞こえて、俺は肩を反射的にびくつかせた。
えっ、ちょっと待って。
まさか俺が軽く笑ったことがいけなかったのか?
だって、できるなら怒られたくないじゃん。
ま、まぁ不良なら怒られるのもステイタスって言うかもしれないけど、俺は怒られたくないんだよね。


