「…え…っ!?」



先生は予想外の声を耳にして驚いたのか、掴んだ手をパッと放した。



「せ、先…生……何を…っ」


するんですか、と言いたかったけど、ほふく前進としびれで俺の息はもはや絶え絶えで言葉をつむぐことすらままならない。


先生はそんな俺を見下ろし、ごくり…と喉を鳴らした気がした。


…え…?なんですか、その目は…っ
なんか嫌な予感しかしないんですけど…


迫ってくる先生の手がスローモーションのように俺の瞳に映る。



「や、やめっ」



そして、止める間も無くその指の先端が俺の足にー



ちょいん、と触れた。



「…………っ!!」



俺は声にならない声を上げてその場に倒れこんだ。


なに…っすんですかっ!!


ギッと後ろを恨みがましい目で睨み付けるが、先生はそれを気にもとめない。

それどころか、楽しげに俺の足をさらにつつきはじめる。


いやあぁあぁあ!!
胸さわった仕返しですかあぁあぁ~!!





先生のつつきはしばらく続き、そのたびに俺は身悶え、しびれが去る頃には力なくぐったりと屍のようにその場に転がっていたのだった。