しかし-
その痛みは一向に来なかった。
んん?
なんか柔らかいものが顔に当たっているような…なんだコレ?
顔に当たっているものを手で触ってみる。
手の中にすっぽり収まる感じの……柔らかいもの??
俺は形を確かめるようにそれをポスポスと軽く叩いてみる。
やや弾力があって、それでいて心地の良い柔らかさ…
さっき、こんなものあったっけ?
「いたた…」
俺の頭のすぐ上から声が聞こえてきて、思考が一瞬止まった。
んっ?
この声は…先生?
…ってことは…えっ!?
俺、先生を下敷きにしちゃってんの?
ガバッと顔を上げると、先生と目が……あれ?合わない。
普通なら合ってもいいはずなのに。


