不良な俺の初恋記録


内心、心臓バクバクものの俺に対して先生はなぜか驚いた顔で一瞬固まった。

その目はこころなしか泳いでいるようにも見える。


なんで?
目を泳がせたいのはこっちのほうだって言うのに。


…ま、いっか。
バレてはいないみたいだし。


俺は一度深呼吸をして息を整える。


それより…「早く教室にいきなさいよ」ってセリフを言って立ち去ってくれないかな?

もうそろそろ足が限界値を突破しそうだから。



だけど、現実はそううまくはいかないものらしい。

先生はひとつ咳払いをすると真っ直ぐにこちらを見据えた。



え…?何…?



その綺麗な瞳に俺が映る。
なぜか目が離せない。

見つめあって数分…いや、数秒もたっていなかったかもしれない。



気がついたときには、触れられそうなぐらい先生が間近に迫っていた。