不良な俺の初恋記録


自販機の前で不良座り。
授業は始まっているし、はた目から見たら不良がサボってるようにしか見えないよね。



「仮名くん?」



あ~ハイハイ。
言いたいことはわかりますよ、授業をサボって何してるのか聞きたいんでしょ。

でも別に何をしてるってわけでもないんだけど…あえて言うなら足のしびれがどこかに行くのを待ってるってこと。

だけど、そんなこと言えるわけないじゃん。

だから俺はこう言うしかない。



「何してるって…見ての通りですケド」



「見ての通り…サボりってことかしら?」



ざり、と先生の足がわずかにこちらへ動き、思わず俺は身じろぎしてしまった。


くぅっ…しまった…!!


とたんに足にビリッとしびれ特有の痛みが走り、一瞬、俺の顔が意思とは関係なく苦痛に歪む。

しかし、これを知られるわけにはいかない!!

笑え、笑うんだ俺!!
相手に弱味をを見せるんじゃないっ!!



「ふ…どーかな」



俺はどうにか平静を保ち、口角を上げて不敵に笑う。

苦痛に顔が歪んだのは一瞬だ。気付かれているはずはない。

それなのに、変な汗が一筋頬を滑り落ち、なぜか心臓はドクドクと大きく脈うっている。