不良な俺の初恋記録


ふ~。
なんとかこっちに来られることは阻止できた。

よかった、よかった…と言える状況ではまだないけど、とりあえず一難去った。


だけど。
実は悠長に考えている場合ではなかったりする。


…どーしよう。

さらに足の感覚がなくなってきたぞ。

足の指や甲の感覚がない。まるで足が一本の棒になった気分だ。

つまり…立てない。
立とうものなら間違いなく転ぶ。

ううむ。
どこで誰が見ているかわからないのは先程実証済みだし…


再び下を向いて考えて始めた俺の耳にざり、と足が地面を踏みしめる音が聞こえてきた。


誰だ?


まず視界に入ったのは女物の靴。そこからスラッとした足が伸びている。

ゆっくりと視線を上げると次に入ってきたのはスーツのスカート。

さらに上を向くとジャケットの中の白いシャツに収まったこぶりながらも形の良いふくらみが目に入る。


Oh…、これはなかなか。悪くないぞっ。


つい目がはなせないでいると、



「何してるの、仮名くん」



やや怒りが含まれた声がしてハッと顔を上げると、そこにいたのは-



さっき教室で俺を注意した担任の山城芹香(ヤマシロ セリカ)先生だった。