不良な俺の初恋記録


キーンコーンカーンコーン


いつものごとく俺の願いは届かず、チャイムの音が耳に届く。

だけどいまだ足のしびれはとれない。


どうするべきだろうか。
今、足を動かしたらしばらく変な格好で転がることになるだろうけど…誰もいないし…そうしてしまおうか。


あごに手を当て考えこんだとき、ふと視線を感じた。


ん?見られてる…?


顔を上げると、教室に行く途中なのか教科書と筆記具を手にした奴がこちらをじっと見ているのが目に入った。

何をしているんだろうかと探るような瞳でこちらを見ている。

その足が今にもこちらに向きそうで、俺の中に緊張が走る。


そんな目で見るな。
来るな、寄るな、近寄るんじゃない。


-今来られたら困るんだ!!


ギンッと目に力を入れて睨みつけると、相手はビクッと肩を震わせて慌てたように走り去った。