-5分後。



もうそろそろ限界…です。

もういいかな?
頑張ったよ、俺。
も~カッコ悪くてもいいかな?

でもなぁ~でもなぁ~
理由もなくいきなり足下ろすとか…変じゃないか?

なんでもいいから窓の外で何かおきないかな?
すぐさま見に行かなくちゃ、っていうような出来事とか。


何かないか、と横目で窓の外に目を凝らしたとき、



「何してるの、仮名くん」



冷たい声が舞い降りて、俺は顔を上げた。

そこには、唇をひくつかせた担任の姿があった。

-助かった!!


注意されれば、俺はこの状態から開放される。

そう思うとなぜだかウルッときた。


早く俺を注意してください。
そして、この苦しみから助けてください。