「本当に長いですね…。プリンセスジュエリー…どういう意味なんですか?」
「そのまんまの意味ですよ真琴先輩。princess「姫」jewelry「宝石」…。」
亜季夜が言うと窓際を指さした。
「あの軍団がプリジュ部です。」
窓の外には大勢の女子が並んで歩いていた。
「最近転入してきた女生徒ご存じ?」
「えぇ…。なんでもいきなりprincessの称号をもらったとか…。」
「お家柄はあまりよろしくないとお聞きしましたわ。」
「princessの称号は「麗桜様」だけですのに…」
「麗桜?」
静かに亜季夜は窓を閉めた。
「この学校の女王様的存在です。わかりやすく言えばですが…。」
「それから京雅さんの許嫁ー」
亜季斗と亜季夜が言う。


