「真琴ちゃん!!」 気づけば私は麗子さんに抱きしめられていた。 「とりあえず…今日のところはお引取りください。よろしければもう……来ないでください。」 麗子はそう言い玄関を閉めた。 「麗子さん…私っていない存在なんですね…。」 「私っていらない存在なんですね……っ……」 涙が溢れてくる。 わかっていたつもりだった。 見捨てられて、頼れる兄さえいなくなった。 みんな離れていった。 わかってた…。