「お兄ちゃんは気に入られたのに…私はお金だもんね……」 言いだしたら止まらない。 「頭良いって評判いいもんね。周りのお母さんたちに自慢できるし…。いい大学もいい高校も行けて、良い就職場所見つかるもん。」 「それに比べて私は頭は悪いし評判も悪い。まさに自慢したくない子供。だから空気みたいに思ったんだよね…。いない存在だと思いたかったんだよね。」 「なら…私なんて生まれてこなければよかった…。私なんて里子にしなければ良かったじゃない………!!」