「あたり前でしょ?あんたなんて娘って思ったことないわよ。私たちの子供は聖十だけよ。」 「…なら…ここにいてもいいじゃない……」 真琴が消えそうな声で言う。 「ダメよ。あなたにはうちにいてもらわなくちゃ!」 「国からの給付金でしょ…」 「なんだ。知ってるのね?なら話は早いじゃない。」 沙智はそう言い架けているネックレスをいじる。 「所詮私はお金で買われたんだね……」 「っ…!?真琴ちゃ……」 「……!」 真琴がそう言うと沙智が動きを止めた。