「親って……」 「この学校は親の金が全て。で、金の有り無しで学校生活が決まるってことだ。」 京雅が書類を見ながら言う。 「そんなのっ……!!」 「これがこの学校のルール。境界線は越えないのが掟なんだよ。」 拓馬がそういう。 「それじゃぁ……みんな楽しい学校生活できないよ……」 「楽しい…?そもそもこの学校を選んだ時点で楽しい学校生活なんて終わりなんだよ。」 京雅がそう冷たく言う。 「僕たちがいる限りは……ね。」