「そう、マーキスの上がなければそのマーキスが好き放題するから、僕たちがいるわけ。」 「へぇ…考えられてるんだね…。」 素直に関心。 「僕らは勝手にどうぞ?って感じだけどね~」 亜樹斗はそう言うと自分の席に座り乗せられた書類を見て出て行った。 「じゃぁマーキスの称号は…?」 再び拓馬に聞く。 「バラだよ。赤いバラ。それが称号だよ。」 (赤いバラ……) 「アールは?」 「想像してみてよ。」 拓馬が優しく言う。