「真琴ちゃんはこっち。」 亜樹斗を見てみた顔を拓馬によって違う方向に向けられる。 「この学校で階級を間違えたらまず楽しい中高校生活は無理だね。あ、でも真琴ちゃんなら間違えても大丈夫。なんしろマーキスの遥かに上の階級だから。」 拓馬が涼しい笑顔で言う。 「どうしてマーキス限定なんですか?」 いま拓馬さんは「マーキスより遥かに上の階級」といった。 「言ったでしょ?デュークじゃないと生徒会には入れないって。」 「あ、そっか…!!」 「たまに意地悪でバッジをしないマーキスがいるけど…」