私たちは京雅の家に入った。 クーラーがついていて少し肌寒いくらい。 「で、嶺上花だが…。すべての権利を剥奪した。」 「えっ…?」 「剥奪って…じゃぁ。」 「あぁ、princessでもなんでもない、一般人になった。」 京雅は澄ました顔で言った。 「どうして…?」 「そりゃ真琴、京雅の痛いくらいのあんたへの愛よ。」 華南耶は言う。 「ちげぇよ!!」 京雅は顔を赤くして言った。 「あら?違うの?」 「ちが…くないかもしれねぇけど違う!!」 「どっちだよ。」 曖昧な京雅に拓馬がつっこむ。