「皆…変わらないね。」 城内 真琴は三年間、京雅の家、蓮王子家で過ごしていた。 主に京雅の母親、柊那のそばで内職をして、蓮王子家に嫁ぐ準備をしていた。 学校も通いながらということなので大忙しの三年間だったのだ。 いつものようにみんなで話していると一台の車が見えてきた。 「おっ?来たんじゃない?」 拓馬が言うと全員が車に注目した。 「あれですねー蓮王子家お墨付きのベンツは。」 亜季夜が黒のメガネをくいっとあげる。 これが案外似合ってる。