ジロジロ人に見られる。 だろうね…。 だけどそんなの気にしていられる時間なんて私にはない。 〝バタンッ!!〝 唯一私が知っている居場所。 「はぁっ…はぁはぁ…っ…」 ゆっくり顔を上げると…。 「っ…!!」 誰もいない生徒会室。 (間に…合わなかったっ……) その場に座り込む私。 「っ…やだっ…やだよぉ…きょうがぁ…っ…行かないでっ…!っ…ふっ…うぅっ…」 〝ふわりっ…〝 途端に知っている匂いが私を包む。 「…うぅっ…っ…。」