「女性には感じないんですのよ。」
階段から降りてきたのは白いドレスを着た麗桜。
「ウエディングドレス……?」
思わずそう言ってしまうほど…。
「龍宮さんご名答ですわ。わたくしと京雅の婚約披露パーティー用ですの。いかがかしら?」
麗桜はそう言うと一回転をした。
ウエディングドレスからはあの甘い匂いがした。
「僕…この匂い無理…。」
亜季斗はそう言うと膝をついた。
「ふふっ。なかなか効果がありますのね。」
麗桜は一人で笑っている。
「これ…なんですか!?」
「ご存知ないかしら?…あぁ、一般人ご出身の方は存じませんのね。」
「これはエジプトの媚薬…。」
麗桜の代わりに華南椰が言う。


