「案外お早いのですのね。お待ちしておりましたわ。」 門を開けようとすると声とともに自動で開いた。 「待ってたってわけね。ふんっ。」 「は、華南椰…ははっ…」 「行こう。」 拓馬が言うと私たちは門を通った。 部屋に入ると甘い匂い…。 「何この匂い…。甘っ…。」 亜季斗は苦い顔をする。 「あぁ…。」 「なんか嫌な気分…。」 亜季夜と拓馬も言う。 「感じる?」 「ううん…。私は感じない。」