真琴は沙智が去った校門で一人、立ち尽くしていた。 (500万なんて……) 「真琴ちゃん?」 ゆっくり後ろを振り向くと拓馬がいた。 「拓馬さん…。」 「…大丈夫?生徒会室から見てたら話相手の方いなくなっても戻ってこないから…。あ!話は聞いてないよ!!」 「…ふふっ…。」 「ま、真琴ちゃん?」 必死な拓馬を見てつい笑ってしまった真琴。 「なんでもありません。拓馬さんがおかしくって…ふふっ。」 「…そっか!戻ろう?」 「はい。」