「あの…」 正門にいた人物に戸惑いながら話しかける。 「真琴ぉ~」 「っ……な、んで……」 一瞬で真琴の体が強ばった。 「あぁ、安心して迎えに来たとかじゃないわよ?」 「沙智…さん…。」 「汚らわしい声で私を呼ばないでくれるかしら。まぁいいわ。私今困ってるの。」 沙智はそう言うと手をパーにして真琴の前につきだした。 「…へ…?」 「見て分からないの?500万。貸してくれない?」