「…コホンッ。」 遠くで咳払いをする音が聞こえた。 4人はその音のある場所を振り向く。 「椿…。」 そこにいたのは京雅の専属執事、椿だった。 「月陽様、そろそろお時間です。月琉様も…。」 「やばっもうこんな時間!?師匠に怒られるっ!!」 椿がそう言うと月陽は慌てて駆け出した。 「まぁ…時間が経つのが早いですわ…。」 月琉も続けて駆け出す。 しかし、月陽に比べて足音が全くしない。