「ただ今戻りました。」
いつものように京雅は扉を開け、入る。
「あら、おかえりなさい。」
いつものように本を畳んで京雅のほうを見る。
「ただ今戻りました母さん。」
「あら、真琴ちゃん。あ、でも明日でもう…来なくなっちゃうのよね…。」
柊那はそういうと悲しい顔をした。
「そのことなんですけど…真琴がまだいてくれるって言うんです…。というか、俺がいてほしいんです。」
「あら…そうだったの?じゃぁ、麗子さんに言わなくちゃね。」
柊那はそう笑った。
(やっぱり笑った顔…京雅にそっくり…)
思わずそう思ってしまうのだ。


