「ねぇねぇ華南椰ちゃんって何か音楽聞く?」 私は先を歩いている華南椰ちゃんについてく。 「……。」 相変わらず無視。 だけど前より表情が柔くなった気がする。 「……〝突然不意に鳴り響くベル〝……」 華南椰ちゃんは静かに言う。 「え……?」 「…私の聴く曲でしょ?」 「…!う、うん!!」 私は嬉しくって華南椰ちゃんに抱きついた。 「ちょっ!!やめなさいよ!!」