「イザベラ女王陛下が何も言わなくても臣下達が言うかも知れないんだぞ?」 京雅が言う。 「…一旦、国に帰ろうか……?」 「帰るとしても何も現状は変わらないと思いますが…黎音様。」 万桜が言う。 「くすんっ…。」 黎音は肩を落とす。 「万桜…お前はどうなんだ?」 「どう…とは?京雅様。」 「お前は俺たちに尽くすか?」 「…もちろんです。私はそのためにここにいます。」 万桜は強い瞳で言った。 「そうですわ京雅さん?」 突然聞いたことのない声が生徒会室に響いた。