「真琴ちゃん、どーするの?」


拓馬さんはそう私に言った。


「ど、どど、どうするって…?」


(こんな頭下げられても困るよ!!……と、とりあえず…)


「あ、頭あげてください……っ!!」


これしか言えない…。


しかし、男子生徒は「お許し下さい」の一点張り、頭さえあげようとしない。


「えっ…!?princess!?」「嘘だろ……」


私は頭を下げてる男子生徒の手を握った。


「頭…上げてください。大丈夫です。許すもなにも私は気にしてませんよ。」


真琴が言うと男子生徒はゆっくりと頭を上げた。


そのそばで拓馬は小さくため息をついた。