愛され姫様!?~イケメン5人の王子様に囲まれて~


「ふさわしくないのはお前の方だ。心路義(こころぎ)。」


「え………?た、拓馬様?なにを…」


「生徒条例第289条、マーキスはデューク以上の階級に逆らうことを禁ずる。それくらい覚えているだろう。」


拓馬は冷たい目で言い放った。


「も、もちろんです…。ですが、この女は……!」


「まぁ…確かに見えないよな。お前らみたいに自分が偉いとか思ってないから。」


「うっ……。」


(痛い……。)


「たまたまこの学園に来ちゃって、こんな位をもらっちゃんだ。思いたくもないし、人の上にも立ちたくない。」


拓馬はそう言うと私を起こした。


「た、拓馬さ……」


ありがとうございますと言おうとすると、拓馬は黙って膝をついた。


そして言った。


「my princess…」


「………へっ………?」