「まぁ…そういうことだ。行くぞ。」
京雅はそう言って手を差し出した。
「?」
「手。貸せ。」
京雅はそういい優しく真琴の手を握った。
「ちょっ…!!京雅さんっ!?」
「男が女をエスコートするのはあたり前だろ。」
京雅はそう言い車へ乗った。
しばらくして車は動き出した。
「…京雅さん……。」
「さん付けいらない。同じ学年だし。」
「あっ…はい、京雅?」
「なんだ?」
「そろそろ…手を……。」
実は私は京雅から手を引かれてからずっと手を握られている状態だった。
「あっ……!!すまん…///」
「いや…えっと…///」


