そう言ってダンボールに手を伸ばす。 〝ひらりっ……〝 「あれ?真琴様何か…」 万桜は落ちた紙を真琴に手渡す。 「あ、ありがとう。」 「え……」 「真琴様?」 「万桜ちゃん…この時間帯京雅さんはどこにいるかわかる?」 真琴は静かに聞いた。 「えっ…えーと…ちょうど10時ですので…この時間帯デュークの皆さんは中庭のテラスにいると思いますよ。それがどうか?」 万桜がそういった瞬間、真琴は席から立ち上がり駆け出した。 「ま、真琴様!?」