「私は…私はこの学園でやらなくちゃいけないことがあるんです!!だから…マーキスの先輩方やそんなに扱いも変わらないアールの皆さんからのいじめだって耐えられるんです。そんな時に真琴様がいらっしゃって下さり、「同じ」って言ってくださったことが嬉しかったんです。
けっして真琴様にお使えするのが嫌なんて思ったこと一度も…一度たりとも思ったことないんです…。お使いして一日も経っていません。ですが、私は真琴様の良いところを沢山今日知りました。何事にも努力を惜しまず、心から学ぼうという真琴様の姿勢が私は大好きなんです!!」
万桜はそう言うと拓馬の前に立った。
「拓馬様…ナイト如きの私から一つ、お頼み申すことをお許し下さい。」
万桜はそう言って深く頭を下げていった。
「……」
拓馬は心配そうな顔を万桜を見つめた。
「どうか…どうか真琴様のバッチを取り上げないでください…っ!!真琴様をprincessから降格しないでくださいっ!!」
「万桜ちゃん…!?」
真琴は万桜に駆け寄った。


