「でも本当に驚いたよ僕。まさか麗子さんが真琴先輩の御母様だったなんて…。」
「確か…麗子さんと理事長の間にはお子様はいないと…」
亜季夜が鋭いことを言った。
(そうだ……沙智さんが言ってた。)
〝あんたが麗子さんところに行ったら私はあんたを許さないわ。あんただけお金持ちなんて…〝
そう言っていた。
(麗子さんと叔父さんの間に子供はいないって知ってたけど…まさかこうして自分が養子になるなんて…)
「ふふ♪そうよ。いないわ。でも今は真琴ちゃんがいるの。」
麗子はそう言って真琴を抱き寄せた。
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