「ほらほら、理事長もそういったんだし行こう。てことで、真琴ちゃん車呼んで。」 拓馬が言う。 「えぇ…私がですか?タクシーで?」 真琴がそう言うと教室中が静まった。 「え…今僕の聞き間違え?タクシーって聞こえたんだけど……」 亜季斗が動揺する。 「だ、誰にだって間違えはある。亜季斗気を落とすな…」 「そ、そうだよね……日本にはタクシーと言うブランドもあるのだ…ろう」 黎音が膝をつく。 「う、うん…でも一応言っとくね、タクシーじゃないよ。リムジンでしょ普通?」 拓馬が言う。