〝コンコン〝 「はぁい。」 拓馬が言う。 「拓馬さん、とってきました。」 理事長室に行っていた亜季夜が帰ってきた。 亜季夜の手には4枚の外出許可証があった。 「あの…っ亜季夜様…どうして私のまで……?」 万桜が不思議そうに聞く。 「え?だって君、真琴先輩のバトラーでしょ?」 「そうですが…ですが…私なんて…」 「万桜ちゃん?princessのバトラー=マーキスの位に君は立ったの。わかるかい?」 黎音が優しく言う。