「九条さん、昨日のぬいぐるみ大切にしてくれてる?」
「まぁ、ほどほどに」
隣の席から聞こえる言葉に、感情の籠ってない声で返すあたし。
つくづく自分は無愛想だなと思うが、しょうがない。癖なんだから。
籐堂は、女子に囲まれながらもあたしに喋りかけてくるのだ。
ウザい。
返答する度に、痛い視線を浴びなくちゃなんないあたしの立場になれ。
時計を見ると、11時を指している。
良い時間だし、裏庭に行こう。
横に掛けてあるカバンを持ち出し、あたしは教室を後にする。
*
この学校の裏庭は、林と繋がっていて、生い茂る木々を抜ければ街へと抜けられる秘密のルートがあるのだ。
入学初日に知った事だけれど。
「いるか…?」
とある木の根っこのとこで見つけたダンボール。
その中では、一匹の仔犬が簡素な布に寝っ転がっていた。
「ごはん持ってきたぞ」
「わふっ!」
元気でなにより。
ツナ缶を開け、仔犬は目の前の餌に飛び付いた。実に愛らしい。
ちゃんと塩分無添加のものを買ったから安心して食べてくれ。
ふわふわとした毛並みを撫でながら、空を見上げる。
今は餌を与えられていても、このまま放置なのはさすがにこの子も可哀相だ。
飼いたい。
「親の許可が降りたら連れて帰ってやるからなー」
意味が通じたのか通じてないのか微妙だが、ふと目が合い「わふっ!」と鳴く仔犬。
癒しだ。
「まぁ、ほどほどに」
隣の席から聞こえる言葉に、感情の籠ってない声で返すあたし。
つくづく自分は無愛想だなと思うが、しょうがない。癖なんだから。
籐堂は、女子に囲まれながらもあたしに喋りかけてくるのだ。
ウザい。
返答する度に、痛い視線を浴びなくちゃなんないあたしの立場になれ。
時計を見ると、11時を指している。
良い時間だし、裏庭に行こう。
横に掛けてあるカバンを持ち出し、あたしは教室を後にする。
*
この学校の裏庭は、林と繋がっていて、生い茂る木々を抜ければ街へと抜けられる秘密のルートがあるのだ。
入学初日に知った事だけれど。
「いるか…?」
とある木の根っこのとこで見つけたダンボール。
その中では、一匹の仔犬が簡素な布に寝っ転がっていた。
「ごはん持ってきたぞ」
「わふっ!」
元気でなにより。
ツナ缶を開け、仔犬は目の前の餌に飛び付いた。実に愛らしい。
ちゃんと塩分無添加のものを買ったから安心して食べてくれ。
ふわふわとした毛並みを撫でながら、空を見上げる。
今は餌を与えられていても、このまま放置なのはさすがにこの子も可哀相だ。
飼いたい。
「親の許可が降りたら連れて帰ってやるからなー」
意味が通じたのか通じてないのか微妙だが、ふと目が合い「わふっ!」と鳴く仔犬。
癒しだ。
