Blueberry―私の日常―

なんだっけ、確か名前は。


『籐堂』


同時にあたし達は同じ言葉を紡いだ。
その事に両者は目を開く。

「そういえばあの時、名前言ってなかったと思ってさ。俺は籐堂――」
「覚えるの面倒だから、苗字でいい」
「そっか」

……ちょっとまて。
さっきあたしに覆い被さるようにゲームしてたのもコイツってことか?

「おーい籐堂どこ行った?」
「ここ広いからなァ。見つけんの大変だぜ…」

「あっ、友達が来てるみたいだから。じゃあね、えっと…」
「九条」

「九条さん、また明日」
キラキラスマイルを振りまき、去っていく。
え、ぬいぐるみどうすればいいのよ。

「ミサキ。…ミサキってば!」
「はっ!! いかんいかん。見惚れてしまった…!」

「ん」
先程貰ったぬいぐるみを差し出す。
ミサキが欲しがってたからな。

「やっぱりか~わいいー! あ、でも~、あすかちんがあのイケメンな男のコにもらったんだから、あすかちんの物だよ~」
「別にいらないんだけど」
「あすかちん冷めてるぅ~」