私があたふたと慌てていると

「生意気…」

ほらやっぱり〜。
怒っちゃった〜…うう…


ギュッ



え？



右手に柔らかい感触。
え？え？え？

「行くぞ。」

スタスタと私を引っ張っていく
はるとくん。

今、手繋いでる！？


私、今はるとくんと手繋いでるよ！！

また顔が熱くなってきた。

いかんいかん！
嬉しさがこみ上げてきたけど


口に出したらダメだ。


私は繋がれている右手を
ギュッと握り返した。