「へ？」

「えっ？」

「え…」

「うそ…だろ」

「翼…」

私の腹部に強い痛みを感じる。

血はドプドプと流れる。

私の手は女にナイフを握らせている。

私が女にナイフを握らせ、私を刺させた。

つまり、女の手と私の手で私自身を刺した。

「きゃあああっ！」

女は驚き、ナイフを落とした。

「…ハァハァッ…はは、これが私の復讐よ。どう？自分で実の子を…刺した感想は…ハァッ…一生自分を責めて生きるのね。人殺し…さん…」

「い、いやああああああっ！」

そう。これが私の復讐…。

一生人殺しというレッテルを貼って苦しみながら生きて死になさい。

そして、私も…。