ENCHANTED~Onewingangel~

「なっ!私はあんたを産んでやったのよ?それだけでも感謝したらどうなのよ!」


「感謝?笑わせないで!私なんかいらなかったくせに勝手に産んだんじゃない!あんたは私を産んだことさえも大きな罪よ!私達を散々苦しめといてよくそんなこと言えるわね」


「…もういや。本当にこんな子産まなきゃ良かった。もう死んでしまえばいいのに…」

「お母さんっ!」

みんな眉間にしわを寄せた。

「さすがに言いすぎだ。死んでもいいなんてそんなこと言わないでくれ」

空夜が女を睨みつける。

「っ」

女は顔を青くした。

「ふっ、いいのよ。それがその女の本音なんだから。死んでほしい、ね。」

私はソファーから立ち上がった。

「出てって」

「お母さん?」

「出てってよ!もう、私に関わらないで!本当にもう消えてよっ!」

「ちょっ」

女は私を追い出そうとしがみついてきた。

「っやめてよ!」

私は女を引き離し、女はバタッと倒れた。