そして、あの女は私と彰を見て驚愕した。

「あ、あんた達っ!」

「お久しぶりね。おかあさん」

「なっなんで!」

「お袋、悪い。でも会ってもらいたくて…」

「っっ」

「少し老けたんじゃない?まあ、5年も経ったものね。ずっと苦しくて本当に長かったわ。」

「とにかく、ちゃんと中に入ろう」

そして、私達はリビングのソファーに座った。

「お袋、まず謝った方がいいんじゃねぇの?」

「あ、謝る?なんでよ」

「お母さん…」

愛は少し悲しそうに呟いた。

「その女が謝るわけないじゃない。まず悪いなんて思っちゃいないのよ。」

「なんなのよっ!なんで私の前に現れたのよ!もう現れないでって言ったのに!もう、顔なんて見たくないのに!これ以上私を苦しめないで!」


「苦しめないで?ふざけないでよ。自分だけ被害者ぶっちゃって。私や彰、勇を苦しめてきたのはあんたじゃない!それなのにあんただけこんな3人の子供と男とで幸せに暮らしてる。愛されて、幸せで?私達にはちっとも愛なんかくれなかったくせに!」