はぁ、なんなのこれ。

気持ち悪い友情っぽいやつ。

来るんじゃなかったわ。

てか、懐かしいわね。

あの時の家と全く一緒だけど、少し古い。

本当に私、なんでこんなとこに来たのかしら。もう、こんな家来たくもなかったのに…。

「翼、大丈夫?」

「ええ」

彰が心配してくれた。

「彰、会う準備できてんの?」

「…正直怖いけど大丈夫だ」

「そう」


「じゃあ中入るぞ」

そして、家の中へ入った。

「お母さん、た…ただいまー」

愛が言った。

「愛、空夜、虎、おかえりなさぁーい」

憎たらしいあの女の声が聞こえた。

あの女は私の前に現れた…。