ENCHANTED~Onewingangel~

私は愛を睨み、愛に近づく。

愛は更に涙目をし、後ろに下がる。

私はどんどん近づき、愛は恐れながら遠ざかる。

「愛、逃げろ!」

律が叫ぶ。

「ひっ!」

愛は怯える。

愛はついに背が壁につき、逃げられなくなった。

「愛っ!」

「ひっ…」

私は愛のすぐ目の前に立った。

〈ガンッ〉

「きゃっ!」

私は壁を殴った。

「なんで憎んでるかって?教えてやるわよ。私と彰はあの女の実の娘だからよ!」

「え?」

「え…」

「うそ、だろ…」

「本当よ」