ENCHANTED~Onewingangel~

「あんたらごときが!あんたらごときがこの私に勝てるなんてまさか思っちゃいねーよな?そんなに馬鹿じゃないわよね、空夜く、ん♪」

私はニヤッと笑う。

「律、やめろ。負けるのは確実だ。こいつ、かなりやれる奴だ」

「っ!空夜?!」

「さっすが空夜くーん。わかってるねー」

「ってんめ!」

「わかれよ!お前と私の格差!お前なんかに負けるわけねーだろ!」

私は少し殺気を出し、大きな声で叫んだ。

「っ!」

あらら、これくらいで震えちゃって。

チワワかっつの。

「お前、なんでそんなにお袋を憎んでんだ」

空夜が聞いてきた。

「あんた達に喋る義理はないわ」

「そうか。だが、本当の母親じゃなくても俺達にとっては大切な母親なんだ」

空夜は眉間にしわを寄せ言った。

「はっ、あの女は幸せね。…許さない。あの女だけ幸せになるなんて」

憎い。憎い。憎くてたまらない!

「ねぇ、教えてよ!なんでそんなにお母さんを憎んでいるの?」

愛が涙目で聞いてきた。

「チッ」