〈ガチャ〉
やはり目の前にはあの4人がいた。
「ん?お前誰?」
律が聞いてきた。
「あら、昨日会った人間を忘れたの?クスッ」
私は目を細め、冷たく笑う。
「まさか、あの天羽姉弟の姉?!」
虎が叫ぶ。
「そうよ」
「ウソ…」
みんなが目を見開いた。
「ははっ!まぁ、これが本当の私なのよ。よく聞きなさい!私はあんた達に復讐しにきたのよ。あの女の血の繋がらない子供のあんた達を!恨むならあの女を恨みなさい」
「お前、なに言ってるんだよ!母さんの何が分かんだ!」
虎が私に殴りかかってきた。
私は避け、後ろに回り、思いきり蹴りあげた。
虎は呆気なく倒れた。
はっ、大したことねーな。
「なっ!てめぇ!」
律が殴りかかる。


