「ねぇちょっと!あの子だれ?めっちゃ可愛いんですけど!」

「モデルじゃない!?やば!」

「見ろよ!だれ?めっちゃ可愛い!」

バカじゃねーの?可愛い?はっ、上部しかみてねーあほどもが。

可愛い、キレイ、なんて飽きるほど聞いてるわ。

昨日の私への態度とは全く違うじゃない。

こいつらは本当に低脳なさるだわ。

私はずんずんと昨日とは全く違う歩き方をし、冷静な顔立ちで廊下を歩き、教室の中に入ると騒がれ、自分の席についた。

「ちょっと、あの席ってあのぶりッ子女の席じゃん!」

「まさかあのぶりッ子女!?」

クラスはざわめきだした。

私は気にせずにずっと本を読んでいた。