それから私は、母を憎むようになった。

もう母だとかそんなのは関係ない。

産んでくれたからとか関係ない。

産んでくれたからって偉い訳じゃない。

結局幸せになんなきゃ、大切にされなきゃ産んでくれた意味なんてない。

母は、私を大切にも幸せにも愛してもくれなかった。

それなのに感謝する価値なんてあるわけない。

むしろ私を産んだことさえも大きな罪だ。

私に生きることを教えてくれなかったから。

そうやってずっと憎んできた。

そして、あの女の愛した子供に出会った。

それが、KINGの空夜と虎と愛だ。