時に、金が足りなく体を犠牲にする事だってした。

私はどうなってもいい。

もう誰も失いたくない一心で彰を生かすために働きづめた。

そして、ある日彰と買い物をして、帰る時だった。

見てしまった。

母が一戸の家の前で優しそうな男と笑って話ながら女の子の頭を優しく撫でていたのを。

女の子は1つ下のようにみえて、その横には2人の男の子も同じように笑っていた。

私達は目を見開いた。

私は、勇気をだして前に出た。

「母さん!」

母は私を見て目を見開いた。

そして、女の子と2人の男の子と男の人を家の中に入れさせ、私達を見た。

「はあ。何のようよ!」

母は優しい顔から一変し、怖い表情で叫んだ。

「母さん、あの子達と男の人は誰!?」

「母さんと馴れ馴れしく呼ばないで!私はあんた達の母親なんかじゃないわ!あんた達のせいで私の人生はめちゃくちゃになったのよ!いい?あの人は私の夫。そして、私の娘と息子達なの。まあ、本当の子供じゃないけどあんた達となんかよりずっと幸せになれる!本当にあんた達なんか産まなきゃ良かった!もうお願いだから私の目の前に現れないで!」

そう叫んで母は家に入っていった。