青ざめた顔で倒れてる勇だった。

私は胸の中から込み上げてきて涙を流した。

「勇っー!!!!」

勇の体にしがみつき泣き叫んだ。

勇の体はすっかり冷たくなり、動かないことに死んでしまったという痛い現実を受け入れざるおえなかった。

勇は救急車で運ばれていったが、帰ってきたのはまったく動かなくなった冷えた勇だった。

勇が死んだのに母は葬式にも来てくれなかった。

私は母を憎んだ。

元々は母が勇に取りに行けと言ったくせに。

死んだと知って泣いて勇に謝ってくれればまだ許せた。

けど、それどころか警察には勇が勝手に遊んで川に流されたと言えと、言われた。

私は、警察に真相を言おうとした。

だが、そうすれば母は捕まる。

捕まると私達の生活がない。

預かってもらえる親戚などいない。

結果、真相を言えなかった。